SOLAR|判断の材料
太陽光はやめたほうがいい?
「太陽光はやめたほうがいい」と言われる理由には、工事のしかた・屋根の条件・契約の中身を事前に確かめることで、リスクを減らせるものがあります。よく聞く心配ごとを、公的な資料で一つずつ確かめます。
情報の確認日:2026年11月3日
このページの要点
- 住宅用の売電価格(10kW未満)24円・8.3円2026年度の認定は1〜4年目24円・5〜10年目8.3円。2012年度は42円
- 東京エリア10kW未満の出力制御装置不要東京電力パワーグリッドの現行の設置対象表
- 雨漏りの原因になりやすいところ固定のねじ穴国土交通省が施工不良の例として公表
「やめたほうがいい」と言われる理由は?
- 売電価格が下がった2012年度は42円。2026年度の認定は1〜4年目24円・5〜10年目8.3円
- 雨漏りする固定の不備で起きた例がある。工事の基準がある
- 反射光で近所ともめる配置によって起こりうる。北向きの屋根は特に注意
- 発電を止められる東京エリアの10kW未満は、制御装置の設置対象外
- 処分に困るリユース・リサイクルが望まれる。家庭から出すなら市町村に確認
- パワコンの交換費がかかる交換の目安は10〜15年(製品・環境で異なる)
- 訪問販売でトラブルになった契約のしかたの問題。クーリング・オフの制度がある
売電価格は下がり続けている?
住宅用(10kW未満)の売電価格は、2012年度の42円/kWhから下がり、2025年度4〜9月の認定分は15円/kWhでした。そのあと、2025年度10月の認定分からは、最初の4年間24円/kWh・5〜10年目8.3円/kWhという、前半を高くした価格になっています(2026年度も同じ)。
- 42円
- 15円
- 24円
- 8.3円
適用される価格は、国の認定を受けた年度の価格です。設置したあとに新しい年度の価格へ変わるわけではありません(2026年度の認定なら、10年間の調達期間は24円→8.3円の2段階)。一方で、10年が過ぎたあとの単価は事業者ごとに決まります(→ 売電価格と卒FIT)。
雨漏りしない?
国土交通省は、パネルを固定する部材を垂木に正しく取り付けなかったために、ねじ穴から雨漏りが起きた例を公表しています。あわせて、設置工事の基準として次のような点を示しています。
工事の前に屋根を調べる
傷みがひどい場合は、補修を工事の計画に含める屋根の貫通部を防水
パッキンやシーリング剤などで適切に防水する外壁の貫通部も処理
屋外側に下り勾配をつけ、シーリング剤などで雨水が入らないようにする
見積りの前に屋根の状態を見てもらい、固定のしかたと防水の方法を説明してもらうことが確かめどころです。屋根の塗装やふき替えが近い家は、順番も一緒に考えます。
反射光で近所とトラブルにならない?
環境省のガイドラインは、季節と時間帯によって、近くの建物に一時的に反射光が差す場合があり、まぶしいとして問題になる可能性があるとしています。JPEAも、北向きの屋根にパネルを載せる場合は、近所の家に反射光が差しこむおそれがあるため、影響を考える必要があるとしています。
周りの家との位置関係が気になる場合は、パネルを載せる面と配置を、設置の前に検討します。
発電を止められる(出力制御)ことはある?
電気が余りすぎる時期に発電を抑えてもらう「出力制御」のために、制御の装置を付ける対象が決まっています。東京電力パワーグリッドの現行の表では、太陽光の契約容量10kW未満は「不要(対象外)」です。一般的な住宅用の太陽光は、この装置の設置対象ではありません。
制度は改正されることがあります。また、いわゆる「屋根貸し」で10kW未満を複数まとめる場合などは、同じページに別の扱いの注記があります。
やめるとき、パネルはどう処分する?
環境省のガイドラインは、使い終わったパネルをできるだけリユースし、リユースできないものもできるだけリサイクルすることが望まれるとしています。撤去は解体・撤去の業者が行い、リユース・リサイクル・処分の業者へ渡る流れが示されています。
- 解体の工事を伴わず、一般の家庭から出すパネルは「一般廃棄物」に当たる場合があるため、市町村に確認するよう示されています
- パネルを自分で割ったり分解したりしないでください
それでも検討する理由は?
昼の電気を家でつくって使える
使い切れない分は売れます停電のときに使える
自立運転機能付きのパワコンなら、昼間で天気が良ければ非常用のコンセントからある程度の電気を使えます(停電時、パワコンの運転はいったん自動で止まります)使える補助制度がある
東京都:既存住宅は15万円/kW(3.75kW以下・上限45万円)。八王子市:1万円/kW(上限10万円)。八王子市は2026年11月時点で「補欠枠受付中」のため、申請の前に市に確認(→ 八王子市の補助金)蓄電池と組み合わせられる
夜や停電のときにも、ためた電気を使えます
後悔しないために確かめること
屋根の向き・角度・影
それを前提にした発電量の試算の条件(→ 屋根の向きと角度)屋根の傷み具合
固定のしかたと防水の方法見積りの内訳と型番
機器・工事・足場など。パネル・パワコンの型番と保証パワコンの交換時期
そのときの費用の考え方補助金の申込みの順番
東京都は契約の前、八王子市は着工の前北向きの面の反射光
載せる場合は、近所への影響を考える
屋根の状態・固定と防水の方法・補助金の順番を、契約の前にいっしょに確かめます相談する
このページは2026年11月3日時点の公的資料にもとづいています。発電量や電気代の変化は家ごとに違うため、このページでは金額の見込みを示していません。
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